事業報告

セミナー・ビジネスマッチング「ベトナム・日本物流協力の強化」

2024/03/21

日本アセアンセンターは、ベトナム商工省外国貿易庁（AFT）とベトナム大使館商業部との共催のもと「ベトナム・日本物流協力の強化」イベントを、2023年9月12日に開催いたしました。このイベントは、AFTの副局長のトラン・タン・ハイ氏が率いるベトナムビジネスミッションの主要なセミナー・ビジネスマッチングイベントで、日本との物流分野での協力を強化することを目的に実施されました。本イベントには、両国からの100社以上の企業が参加し、政府間、企業と政府、企業間での情報交換の促進に寄与するイベントとなりました。

有望な協力の見通し

ベトナム国土交通省（MLIT）の代表は、低温物流分野の潜在能力を強調しました。日本政府は、既存のB2Cに続き、B2BでのISO規格の策定に積極的に取り組んでおり、これが日本とベトナムの両国に新たなビジネス機会をもたらすと期待されています。さらに、ベトナムでの日本の物流企業は過去10年で倍増し、業界の成長を示しています。

また、ミッションを代表するトラン・デュック・ニャ氏は、ベトナムの物流市場の現状についての洞察を提供し、MLITのビジョンと一致する協力的なアプローチを強調しました。これらのアプローチには次の三点があります。

政府間の協力による海上および鉄道輸送の品質と利用の向上、および日本とベトナムのビジネス協力によるサポートサービスの推進。
物流のための車両の適切な利用に向けて、内陸コンテナデポとクロスドッキング施設の共同開発
本市場への輸出だけでなく、成長するベトナム市場への対応としての低温物流の発展。

ダイナミックなビジネスマッチング

このイベントは、ベトナムと日本の物流関連企業との協力を裏に成功しました。B2Bマッチングは満席で、活気ある議論が行われ大盛況に終わりました。多くの参加者がマッチングのためだけに参加したことから、その需要の高さが伺えました。今回参加できなかった企業との面談を求める日本の参加者からの声もあり、今後の課題となりました。

今後の展開

日本の参加者には、ベトナムのパートナーとの連携を模索し、協力の可能性を追求する強い関心がありました。AJCは、これらのビジネスと引き続き密に連携をとり、協力パートナーとのマッチングに努めます。
B2Bマッチングは、物流業界への高い関心を物語っており、今後は低温物流などの特定の分野にもフォーカスした議論を基に、双方にとって有益な未来につながるプロジェクトとイベントを進めてまいります。