エグゼクティブサマリー
2026年4月15日、日本アセアンセンター(AJC)は、ベトナム商工省、ベトナム貿易促進庁(VIETRADE)、JETROハノイ事務所、および在日ベトナム商務部との共催により、「対日市場に向けた貿易・投資促進セミナー」をオンラインで開催しました。
本セミナーには、ベトナムの企業、協同組合、地方自治体、工業団地関係者など100名を超える参加者が集まり、日本市場への参入戦略や投資連携の可能性について理解を深めました。
また、2026年6月~7月に予定されている対日貿易・投資ミッションについても紹介され、日本企業とベトナム側関係者の間で具体的なビジネス連携を進める機会として期待が高まりました。
背景
ベトナムと日本の経済関係は、貿易・投資・サプライチェーンの連携を背景に、着実に拡大しています。ベトナム企業の対日市場進出への関心が高まる一方、日本企業にとってもベトナムは重要な投資先として位置づけられています。
しかしながら、市場要件、品質基準、ビジネス慣行の違いを乗り越えることは依然として課題となっています。そのため、関係者をつなぎ、実践的な情報提供と具体的な行動につなげる場の重要性が高まっています。
本セミナーは、こうした課題を踏まえ、日越間の実務的なビジネス連携を強化することを目的として開催されました。
目的
本セミナーは、以下を目的として実施されました。
- 日本市場および投資環境に関する最新情報の提供
- 日本市場への参入・展開に向けた実践的な知見の共有
- 今後実施される対日貿易・投資ミッションへの参加促進
活動内容・ハイライト
本セミナーには、企業のみならず、地方自治体や工業団地関係者など多様な主体が参加し、日本との連携に対する関心の広がりが確認されました。
プログラムでは、政策的視点と実務的視点を組み合わせた内容が展開されました。
- JETROハノイ事務所は、ベトナムにおける日系企業の投資動向やニーズについて紹介し、引き続き関心が高い一方で、制度面や事業環境に関する課題があることを共有しました。
- 在日ベトナム商務部は、日本のビジネス環境および投資機会について説明し、高付加価値分野における可能性とともに、品質管理や長期的な関係構築の重要性を強調しました。
- ベトナム企業(Vien Son社)は、日本向け農産物輸出の実務経験を紹介い、段階的な市場参入や信頼構築の重要性を共有いました。
- 日系企業(Hokuriku Vietnam)は、ベトナムにおける投資環境について説明し、、透明性、現地支援体制、パートナーシップの重要性を指摘しました。
セミナーを通じて、参加者からは市場参入や連携に関する具体的な質問が多く寄せられ、活発な議論が行われました。
最後に、2026年6月~7月に実施予定の対日貿易・投資ミッションが紹介され、商談、視察、日本企業との直接対話の機会が提供されることが説明されました。
成果
本セミナーを通じて、以下の成果が得られました。
- 日本市場に対する理解の向上および参入に向けた課題認識の深化
- 対日貿易・投資ミッションへの関心の高まり
- 日越間のビジネス連携に向けた具体的な検討の促進
- 日越経済協力を促進するファシリテーターとしてのAJCのる認知向上
また、本セミナーは複数のメディアにも取り上げられ、事務総長のメッセージを含む主要な内容が広く発信されることで、AJCの発信力および今後の活動展開に向けた基盤強化につながりました。
主な示唆
- 日本との連携ニーズは企業にとどまらず、地方自治体や工業団地にも広がっている
- 日本市場への参入には、品質・信頼・長期的視点が不可欠である
- ビジネスミッションなどの実践的な機会が、関心を具体的行動へとつなぐ鍵となる
- 日本は市場であると同時に、投資・技術・持続可能な発展における重要なパートナーである
今後の展開
AJCは、本セミナーの成果を踏まえ、VIETRADEおよび関係機関と連携し、対日貿易・投資ミッションを含むフォローアップ活動を推進していきます。
今後は特に以下の点に取り組む予定です。
- ベトナム企業と日本企業のビジネスマッチング支援
- 日本市場参入意欲の高い企業への重点的支援
- 地方自治体および工業団地との連携強化
これらの取組を通じて、日越間の実務的かつ持続的な経済連携の強化を図ります。