2026年3月10日、日本アセアンセンターは、シンガポール経済開発庁(EDB)と共催で「日本企業のための脱炭素投資戦略 ― シンガポールを拠点としたASEANにおけるカーボンクレジットを活用したビジネス機会の創出」ウェビナーを開催しました。本ウェビナーはZoomを通じてオンラインで実施され、企業関係者、サステナビリティ分野の専門家、政策関係者など、地域の脱炭素戦略に関心を持つ多くの参加者が集まりました。
本ウェビナーは、ASEAN地域における新たなカーボン市場の動向や脱炭素投資の機会について日本企業に有益な知見を提供するとともに、カーボンサービス、資金調達、プロジェクト開発における地域ハブとしてのシンガポールの役割を紹介することを目的として開催されました。
主なポイント
Dセミナーでは、シンガポール経済開発庁、EY Japan、ならびに業界専門家の登壇者が、以下のテーマについて知見を共有しました。
- カーボン市場およびカーボンクレジットを取り巻く政策動向と規制枠組みの進展
- カーボントレーディングおよび気候関連金融の地域ハブとしてのシンガポールの位置づけ
- 日本企業がASEAN地域において脱炭素投資戦略を構築するための実践的アプローチ
- カーボンプロジェクトおよびサステナビリティ分野における日本企業とASEANパートナーとの連携機会
登壇者からは、ASEAN各国が自然を活用した解決策(NbS:Nature-based Solutions)、再生可能エネルギープロジェクト、カーボンオフセット事業などにおいて大きな潜在力を有していることが示されました。特に、ネットゼロ目標の達成を目指す世界の企業から信頼性の高いカーボンクレジットへの需要が高まっていることが、こうした取り組みを後押ししていると指摘されました。
また、地域におけるカーボン市場の信頼性と有効性を確保するためには、透明性の高いカーボン会計基準、信頼性のある検証メカニズム、そして国境を越えたパートナーシップが重要であることも強調されました。質疑応答では参加者から多くの質問が寄せられ、日本企業がASEAN地域における持続可能な投資機会、特にシンガポールを中心としたカーボン市場のエコシステムに強い関心を示していることがうかがえました。
今後の展開
本ウェビナーを通じて、気候変動対策、持続可能な投資、そして地域の経済変革を推進するうえで、日ASEANの協力の重要性が改めて確認されました。今後も日本アセアンセンターは日本とASEANにおける脱炭素、グリーン投資、持続可能な発展を促進するための知識共有とパートナーシップの機会創出に取り組んでまいります。