概要
日本アセアンセンター(AJC)は、ラオス人民民主共和国・チャンパサック県において、2月11日「ラオスにおける経済統合・循環型経済に関するワークショップ」をラオス商工省と共催しました。本ワークショップは、農業分野における持続可能かつ循環型の実践に関する理解促進を目的とし、特にコーヒーを中心とした農産物バリューチェーンに着目し、持続可能な生産と貿易の両立を目指して実施しました。
日本およびASEANの専門家による知見共有を通じ、持続可能な生産手法、中小企業(SMEs)の能力強化、将来的な日ラオス間の持続可能なコーヒー貿易に向けた連携の可能性が議論されました。また、本ワークショップは、政策対話を促進するとともに、日ラオス間の貿易を志向した中長期的な協力の基盤づくりに寄与しました。
背景
日本アセアンセンターは、日ASEAN間における持続可能で包摂的な経済協力の促進しています。ラオス人民民主共和国において、コーヒーは重要な農産物輸出品目の一つであり、国際市場、とりわけ日本市場へのアクセス拡大には、持続可能性や資源効率の向上が不可欠となっています。
本ワークショップには、ラオス中央・地方政府関係者、ASEANおよび日本の専門家、コーヒー産業関係者が参加し、循環型経済の考え方が農業および貿易競争力の向上にどのように貢献できるかについて意見交換が行われました。
目的
- ラオスのコーヒーバリューチェーンに適用可能な循環型経済の実践的概念を紹介すること
- 資源効率的かつ持続可能な生産手法の導入に向け、ラオスの中小企業の能力強化を図ること
- 将来的なラオス・日本および地域レベルでの持続可能なコーヒー貿易協力の可能性を探ること
主な内容
プログラムでは、以下のセッションが実施されました。
- ASEANおよび国際経済統合、循環型経済政策に関する政策レベルの講演
- 日本の専門家による、水管理や資源効率を含む循環型経済の実践事例紹介
- ラオス・コーヒー協会による、ラオスのコーヒー産業の現状と発展に関する発表
- 農業分野、とりわけコーヒーを中心とした循環型経済の適用に関する意見交換
- コーヒー工場および農園への現地視察を通じた、政策と現場の接続

成果と意義
- 循環型経済の導入が、コーヒー生産の持続可能性・品質・競争力向上につながるとの理解が深まりました
- 日本を含む国際市場を見据えた生産・品質・持続可能性への意識が高まりました
- 将来的なラオス・日本間の持続可能なコーヒー貿易およびバリューチェーン協力に向けた対話基盤が強化されました
今後の展望
本事業の成果を踏まえ、今後は、対話を重視した段階的かつパートナー主導型のアプローチを通じ、持続可能なコーヒー貿易分野での日ラオス間の協力の深化が期待されます。中小企業の能力強化やバリューチェーン全体の持続可能性向上を重視しつつ、日ASEANやCLMV枠組みとの連携を通じた、拡張性と実行可能性の高い協力が検討されます。
日本アセアンセンターは、今後も持続可能で人間中心の貿易発展に向け、知見共有と連携促進を継続していきます。