ASEAN JAPAN CENTRE 日本アセアンセンター

事業報告

オンラインハッカソン「インド太平洋ハッカソン:循環経済へ(IPH)」

国際機関日本アセアンセンターは、ASEAN10カ国と日本の若者を対象にオンラインハッカソン「インド太平洋ハッカソン(IPH)」を開催し、ASEAN諸国と日本からおよそ100名が参加しました。本ハッカソンは、ASEAN諸国と日本の若者を一堂に集め、循環型経済の実現に向けたイノベーション開発と協力を促すことを目的として実施されました。

AJCハッカソンによって起業家志向の若者は、地域の環境課題解決におけるビジネスの役割と循環型経済について、インスピレーションとモチベーションを得ましたは、地域のインパクト投資を推進することにコミットします。 

キックオフイベントには、ASEAN諸国と日本から約100名の若者が参加しました。イベントでは、循環型経済に関して、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)や食品廃棄物に取り組む日本の民間企業、さらにセンターの海洋プラスチックフェロープログラムであるインドネシア出身の若者が、講演しました。

ASEANと日本が直面する環境課題に対するクロスカルチャーダイアログの促進と意識の向上 

キックオフイベント後、参加者はチームを組み、協力して地元の環境課題の解決に向け、ビジネスソリューションの提案書を作成しました。参加者は廃棄物の資源管理といったASEAN各国の課題の解決に寄与するビジネスモデルや製品を、他の参加者、審査員、メンター、また関連企業に紹介する機会を得て、地域に密着した課題への理解を深めました。

ASEANと日本の若者に対して起業家精神を育むための能力開発の機会

提出されたビジネスソリューションの中からメンターと審査員によって選出された12チームは、経験豊富な専門家からメンターシップとサポートを受けました。審査員とメンターによる「ChatGPTを活用した研究と初期プログラミング」、「Effectuation(企業行動論)」、「ビジネス開発」、「ピッチングスキル」、「マーケティング」に関する講義と、個別のメンターセッションが行われ、各チームがアイディアを磨き、プロトタイプ開発が行われました。

全5回の講義資料はこちら

ASEAN包括的復興枠組み(ACRF)に沿ったビジネスソリューション

IPHは、「グリーンデー」と称した参加チームによる発表と授賞式で締めくくられました。以下の4チームの卓越した創造性、実現可能性と影響力のポテンシャルが評価されました。 

NUTRIVE(カンボジア):Most Creative Hack Award (最も創造的なハック賞) 
Forganic(インドネシア):Most Technically Complex Hack Award (最も技術的に複雑なハック賞) 
PHINIX(フィリピン):Most Impactful Hack Award(最も影響力のあるハック賞) 
Rocket(ベトナム):Moon-shot Prize Award(ムーンショット賞)

今後の展望

日本アセアンセンターは、今後も参加チームの更なる発展を支援していきます。インドネシア外務省からの協力のもと、受賞者を第43回ASEANサミットのサイドラインイベントとして開催される青年・スタートアップイベントに招待されます。彼らの成果が認められ、協力と成長のため更なる機会となることを期待しています。また、発表チームに関心を持つ企業から初期オファーや協力の提案があったことも報告されました。引き続き、センターはこれらのチームとベンチャーキャピタルや企業をつなげ、潜在的なパートナーシップと投資を促進します。

最後に、IPHは、若者の力と循環型経済に焦点を当て、ASEAN諸国と日本から優れた個人を成功裏に集めることができました。本イベントは、協力、イノベーション、持続可能なビジネスソリューションのためのプラットフォームを提供しました。また、起業奨励に留まらず、参加者の提案に対するネットワーキングの機会を提供しました。

イベントについて

Hackathon: キックオフ・イベント
日 時:2023年5月10日(水) 

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