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事業報告

2025年度「ASEAN New Generation ASEANショートフィルムアワード」受賞作品が決定:若手映像作家が描く、ASEANの多様性と共感のストーリー

ASEAN加盟国の若手映像作家を対象に開催された「ASEAN New Generation ショートフィルムアワード2025」では、157点の応募の中から5作品が選出されました。本年度はASEANの2025年のテーマ「Inclusivity and Sustainability」に沿い、「I Belong~私はここにいる~」をテーマに実施しました。 

初の試みとして一般参加者を招いた試写会と人気投票も行われ、観客からはASEAN諸国への共感や多様性への気づきを促す声が寄せられました。入賞作品は日本アセアンセンターのインスタグラムおよびYouTubeで公開中です。 

受賞作品 

(アルファベット順) 

Be Here, Again – 監督:Nicole and Anabelle (NotAvail.TV) / Indonesia 
HE WHO HAS NO NAME – 監督:Edsel Gasmen / Philippines 
PROM QUEER – 監督:Dylan / Philippines 
The Perfect Employee – 監督:Nguyễn Năng Hải An / Viet Nam 
Saudade – 監督:Tahani Vidra Putri / Indonesia 

人気フィルム賞:PROM QUEER 

「ASEANショートフィルムアワード」とは 

センターでは、日本におけるASEANとその加盟10カ国への理解を深め、日ASEAN関係をさらに発展させていくことを目指しています。本フィルムアワードは、映像とストーリーを通してASEANの新たな魅力を日本の人々に伝えることを目的として昨年初めて開催しました。 

試写・審査会の実施 

9月19日には、応募作品の中から選ばれた最終候補作14作品を上映するイベント「ASEANショートフィルム試写・審査会 & 特別トーク」を開催。今年度初めての試みとして、一般参加者26名による人気投票を実施し、人気フィルム賞が決定しました。 

成果とインパクト 

試写後の参加者からは、ASEAN各国の若者の視点や価値観に共感する声が多く寄せられました。作品を通じて、日本の観客がASEANをより身近に感じ、多様性への理解を深める契機となりました。 

コメント(一部抜粋): 

「ASEANの子の生活と日本の子の生活が、国を超えても共通点があることに気づかされました。」 

「どの国も多様性への意識が高く、“belonging(帰属意識)”を考えるテーマが日本社会にも示唆を与えると感じました。」 

「New generationによる映画ということでこれらの映画は制作されていますが、共感する視点がいくつもありました。伝統の受け入れや、SNSとの葛藤、繰り返される日常など、私も同じようなモヤモヤを抱えています。」 

「国、人種、性別、アイデンティティなど、多様な課題を感じ取れる作品群でした。」 

主なポイント 

  • 2回目の開催でASEAN地域の若手クリエイターから157点の応募を獲得。 
  • 試写会+人気投票という新たな形式で、日本の視聴者を増やす試みに挑戦。 
  • 参加者から「ASEANをより身近に感じた」「日本社会にも通じるテーマ」といった反応。 
  • ASEANの多様性と若者の視点を日本の観客へ広く紹介。 

今後の展開 

今年度の入賞作品5点は、ASEAN Short Film Collection Vol. 2として日本アセアンセンターのSNS上で公開中です。今後は、より多くの日本の若者に観てもらう上映イベントを企画するとともに、入賞監督へのインタビューを通じて作品の背景や魅力を発信していきます。 

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