2025年9月26日、日本の堺市において、日本アセアンセンター(AJC)は第21回中国アセアンセンター(ACC)、日本アセアンセンター(AJC)、韓国アセアンセンター(AKC)の事務総長による三者会合を主催しました。平林国彦AJC事務総長が議長を務め、史忠俊ACC事務局長及びキム・ジェシンAKC事務局長が出席しました。同会合は2013年以来、ACC、AJC、AKCが持ち回りで主催しています。



(左から) 史忠俊事務総長、平林国彦事務総長、キム・ジェシン事務総長
会合では、平林より、今回の開催の背景として、マレーシアが本年の議長をつとめるASEANと「ASEAN共同体ビジョン2045」の発表が紹介されました。平林は、これら双方の機会が、強靭性、革新性、ダイナミズム、そして人間中心のASEANを強調していることを指摘しました。さらに、人間中心性は、生活の向上、MSME(中小零細企業)のエンパワーメント、そして包摂的成長を促進する協力を導く指針でなければならないと強調しました。
ACCを代表して、史忠俊氏は、ASEANの中心性に導かれるASEANプラス3(APT)協力の活力を強調しました。史氏はまた、APT協力作業計画(2023~2027)の下での進展として、地域的包括的経済連携協定(RCEP)の実施、ASEANデジタル経済枠組み協定(DFFA)、食料安全保障及びイノベーションにおける協力といった主要な動向に言及しました。さらに、首脳の合意を具体的成果へと転化し、3センターの連携を強化するというACCのコミットメントを改めて表明しました。

AKCを代表して、キム・ジェシン氏は、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)に昇格したASEAN・韓国関係の深化に向けたAKCのコミットメントを改めて表明しました。キム氏は、ハイレベルのコミットメントを実際の協力へと繋げる両センターの役割を強調し、貿易、投資、観光、青少年の参加、デジタル変革におけるAKCの成果を強調しました。
別セッションとして、日本アセアンセンターは「ASEANプラス1センター会合」も主催しました。会合には、オーストラリアアセアンセンター(AAC)、インドアセアンセンター(AIC)、日本アセアンセンター(AJC)、韓国アセアンセンター(AKC)、米国アセアンセンター(AUC)が出席しました。

各センターは進行中のさまざまな活動について意見交換を行い、経験を共有しました。また、ASEAN設立60周年を記念して、各センターがどのように協力することが可能かについても議論されました。

会合後、一行は2025年大阪万博のASEANパビリオンを訪問し、ASEAN事務局(リー・ヨンヨン氏、ASEAN事務局コミュニティ担当局長が代表)に会合の結果を共有しました。