2025年4月22日、マレーシアデザイン評議会(MRM)、日本アセアンセンター(AJC)、および日本デザイン振興会(JDP)は、東京のASEANホールにて基本合意書(LOI)に署名し、産業デザイン分野における戦略的パートナーシップを確立しました。この節目は、マレーシア、日本、そしてASEAN加盟国間における産業デザイン分野での協力強化の幕開けを示すものです。
メイン画像:(左から)マレーシアデザイン評議会ディレクター、アミルル・ファドリ・チェ・イスマイル氏、国際機関日本アセアンセンター事務総長、平林邦彦、日本デザイン振興会理事長、深野寛之氏が、東京のASEANホールにて産業デザイン分野における戦略的パートナーシップを正式に確立するための基本合意書(LOI)に署名しました。
署名式
平林国彦氏(日本アセアンセンター 事務総長)
深野寛之氏(日本デザイン振興会 理事長)
アミルル・ファドリ・チェ・イスマイル氏(マレーシアデザイン評議会 ディレクター)

開会の挨拶において、平林事務総長は、デザインは単なる機能性を超えたものであり、「心」という本質を体現するものであると話し、それは繊細でありながらも力強い力であり、人々、文化、そして共通の価値観をつなぐ架け橋であると述べました。また、ますます相互に結びつく世界において、デザインが多様なコミュニティ間の理解と統合を促進する重要な役割を果たしていることにも言及しました。
深野理事長は、マレーシアとの協力の意義について語り、それを両国間の長年にわたる友好関係と強い絆の証であると述べました。さらに、このパートナーシップは、イノベーション、創造性、そして相互の繁栄に向けた共通のビジョンに基づいて築かれており、ASEAN-日本共同体に対して具体的な利益をもたらすと確信していると述べました。
アミルル・ファドリ・チェ・イスマイル氏は、今回の署名がマレーシアにとって重要な節目であると述べました。この取り組みによって、マレーシアが地域のデザイン運動への積極的な参加をさらに高めるだけでなく、ASEANおよび日本のデザインコミュニティとの連携を強化し、最終的には地域のデザイン分野の発展に貢献すると述べました。
このパートナーシップは、イノベーションの促進、知識交換の促進、能力構築の強化など、デザインに関連する今後の取り組みにおける協力のための包括的な枠組みを確立するものです。デザインの変革力を活用することにより、マレーシア、日本、およびASEAN加盟国における持続可能な発展と包摂的な経済成長に貢献することを目指しています。
この取り組みを通じて、MRM、AJC、JDPは、デザインを創造性、つながり、イノベーションの重要な推進力とするという強く共有されたコミットメントを改めて表明するとともに、地域協力の深化、人と人とのつながりの強化、より強靭でダイナミックな日本-ASEAN共同体の構築を促進する触媒となることを目指しています。
