1. ホーム
  2. 観光事業
  3. 国別ガイド
  4. タイ
  5. おもな見所

おもな見所

スコータイ

旅のヒント
旅のヒント
バンコクの北方約440キロメートルの地にあるスコータイは、1238年から120年の間スコータイ朝の王都として栄えた町です。タイ族が初めて築いた独立王朝であり、仏教を国教とし、クメール文字を改良したタイ文字が考案されるなど、重要な時代でありました。スコータイの町は約10キロメートル離れた旧市街と新市街に分かれ、見どころは旧市街に集中。ホテルが多いのは新市街ですが、歴史的な雰囲気に浸るなら旧市街で宿を探すといいでしょう。遺跡観光にはレンタサイクルが便利です。観光の際は必ず飲み物を持参するのを忘れずに。

ワット・マハタート

歴代の王の庇護を受けるなど、城壁に囲まれた遺跡群のなかでももっとも重要な寺院。世界遺産にも登録されている歴史都市スコータイの中心的存在となっています。200メートル四方の境内に、209基の仏塔、10の礼拝堂、8の仏堂、4つの聖池と本堂が残っていて、スコータイ朝に花開いたタイの仏教文化を鮮やかに感じることができます。中央の仏塔のハスのつぼみの形は、スコータイ時代を象徴する意匠としても知られています。

ワット・マハタート

ワット・スィ―・サワイ

城壁内の南端に建つ寺院で、周囲の遺跡とは明らかに異なるクメール様式の塔を持つ寺院です。クメール帝国時代にヒンドゥー教寺院として建立されたものを仏教寺院にしたもので、スコータイの歴史を映す貴重な遺跡のひとつといえるでしょう。どこかアンコールワットを思わせる3基の塔のほか、境内のシヴァリンガなどにクメール帝国時代の面影を見ることができます。石像などは長く放置された時代に盗難にあってしまっていますが、一部は博物館に保存されています。

ワット・スィ―・サワイ

ダー・パー・デン堂

クメール帝国時代の祠堂跡で、城壁内に建つ遺跡群の中でも異彩を放つ遺跡がこちらです。祠堂上部は崩落して失われていますが、スコータイ朝時代の建造物がレンガを積み上げて建造されているのに対し、この祠堂は大きなラテライトで造られ、荒々しい岩肌をさらしているのが特徴です。1950年代の発掘で、アンコールワットの様式に似たヒンドゥー教の神像が発見されたことから、12世紀には建てられていたのではないかと推察されています。

ラムカムヘーン国立博物館

城壁内に造られたミュージアムで、スコータイやその周辺で発掘された貴重な史料を保存・展示しています。クメール帝国時代の美術品や、タイ語で書かれた初めての石碑、スコータイ時代の特徴である遊行仏像などはぜひ見ておきましょう。ラームカムヘンは、スコータイ朝第3代の王で、在位は1279~1300年。王朝でもっとも偉大な業績を残した「大王」として知られています。

ラムカムヘーン国立博物館

ワット・スィー・チュム

美しい曲線美、ほっそりとした体を持つスコータイ時代らしい仏像が必見です。仏像は高さ約15メートルと巨大なうえに、四方をモンドップという厚く高い壁に囲まれた本堂に納められているのも特徴的。内部に立って間近で見上げると、神秘的な迫力に圧倒されることでしょう。14世紀末に建造されたと伝わり、20世紀半ばに修復されました。城壁の外側、城壁より北西の方向に建っています。

ワット・スィー・チュム

ワット・プラ・パーイ・ルアン

ワット・マハタートに次いで重要な寺院とされています。ワット・シーサワイ、ター・パー・デン堂と並びクメール帝国時代に建造されたもので、こちらはその後仏教寺院に改修されました。3基あったという塔は現在1基を残すのみとなっていますが、表面に漆喰装飾を施したスコータイ期の特徴を見ることができます。城壁内、東部にあります。

ワット・プラ・パーイ・ルアン

ワット・トラパン・トン・ラーン

城壁外東側エリアを代表する見どころです。四角形の本堂の壁にスコータイ期の仏教美術のなかでも最高傑作といわれたレリーフがあったことで知られていますが、現在はほとんどが欠落してしまっています。レプリカが国立博物館に展示されているので、合わせて見学するといいでしょう。四方の壁には、ブッダの説教や天女とともに降臨する図が描かれています。

ワット・トラパン・トン・ラーン

スワンカローク博物館

タイの焼物発祥の地、スワンカロークにある小さな博物館。スコータイの西方、スコータイとともに世界遺産に登録されたシーサッチャナーライの遺跡公園近くにあります。発掘された初期の窯の跡を保護するように建っていて、素朴な初期のスワンカローク焼や、窯の様子を知ることができます。周辺には、現代のスワンカローク焼やスコータイ朝時代の作品のレプリカを売るみやげ物店が数軒あり、遺跡巡りの記念品を探すことも可能です。

COLUMN 宋胡録焼

美術や茶道の心得がある人なら、耳にしたことのある「宋胡録焼(すんころくやき)」。豊臣秀吉時代以前に朱印船貿易で日本に渡り、美術愛好家や茶人の垂涎の的となったことで知られる焼物です。宋胡録焼とはすなわスワンカローク焼のことで、スコータイ朝時代にラームカムヘン大王が中国の元から陶工を招いて作らせたのが始まりといわれています。最大の特徴は、中国やベトナムの陶磁器に見られるような青色の顔料を用いず、鉄分を多く含んだ顔料で下絵を付け、その上に釉薬をかけて焼いた独特の色合いです。顔料に用いる泥土の成分などによって仕上がりが大きく左右されること、16世紀以降は衰亡したことなどから世界的な注目を集め、スコータイ朝時代の遺跡の発掘が進んだ1960年代以降に復活を果たしています。タイの陶磁器の始祖でもあり、日本との縁も浅からぬ宋胡録焼。スコータイと周辺の遺跡観光の際には、ぜひ注目してみてください。