
クメールの人々の穏やかな微笑みが印象に残るカンボジア。旅のハイライトは世界遺産「アンコール遺跡群」です。メコン川とトンレサップ湖の恵みによって繁栄を極めたアンコール王朝。その面影を、壮大かつ優美な遺跡群にしのぶことができるでしょう。遺跡群への起点となるシェムリアップは、近年になって高級ホテルなどの建設が相次ぎ、「遺跡を楽しむリゾート」として世界的な人気スポットへと変身。合わせて近代化が進む首都プノンペンや南部のビーチリゾートも、旅の候補地となります。
国名 | カンボジア王国/KINGDOM OF CAMBODIA |
---|---|
位置 | 北緯10~15度、東経102度~108度 |
面積 | 18万1035平方キロメートル |
人口 | 約1,649万人(2019年推定値) |
人種と民族 | クメール人(カンボジア人)が90パーセント以上を占めています。 |
政体 | 立憲君主制 |
首都 | プノンペン |
宗教 | 国民の95パーセント以上が仏教徒。その他キリスト教、イスラム教徒もいます。 |
言語 | 公用語はクメール語(カンボジア語)。 |
カンボジアの基本情報と見どころをA4(2枚)にまとめたPDFをダウンロード
歴史
インド文化の影響を受けた「扶南(フナン)」がカンボジア南部に誕生したのは、2世紀頃のこと。6世紀頃にはクメール人国家が勢力を広げ、9世紀にジャヤーヴァルマン2世がジャワ王国より独立。アユタヤ朝の侵攻を受ける15世紀まで、栄華を極めたアンコール王朝時代が続きました。近世に入り、隣国のタイやベトナムの侵略などが続いて国内は混乱。19世紀中頃にはフランスの支配下となり、流入した西洋文化との融合が図られました。1953年にシアヌーク王国のもとに独立を果たしますが、ベトナム戦争に巻き込まれ、多くの難民が国外へ流出。1975年に誕生したポル・ポト政権下の大量虐殺などを乗り越え、1991年にシアヌーク殿下の帰還とともに1993年、現在のカンボジア王国が誕生しました。
