- 1. 地理と気候
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地理
インドネシア共和国は世界最大の島嶼国です。東南アジアとオーストラリアの間に広がる17,508の島々は、赤道全体の10分の1以上に及びます。陸地の広さは約200万平方キロ、領海はその4倍の広さがあります。主な島として、ジャワ、バリ、スマトラ、カリマンタン、スラウェシ、パプアがあり、この他に小さな島々が集まった二大諸島(マルク諸島とトゥンガラ諸島)があります。太平洋とインド洋、アジアとオーストラリア大陸を結ぶ立地は、インドネシアの文化、社会、政治、経済生活に大きな影響を及ぼしています。気候
赤道付近に位置する熱帯性気候で、気温は、丘陵地帯16度、低地・沿岸地帯36度、平均湿度は80~90%です。乾季と雨季の2つの季節があり、乾季は4月から9月、雨季は10月から3月まで続き、降雨量は例年2月が最大となります。地理データ
正式名称 インドネシア共和国
面積 陸地 200万km2(耕地面積17%)、領海 790万km2
島嶼数 17,508
主な島 スマトラ(47万3,606 km2)、ジャワ・マドゥラ(13万2,107 km2)、カリマンタン – 2/3ボルネオ(53万9,460 km2)、スラウェシ(18万9,216 km2)、パプア/イリアン・ジャヤ(42万1,981 km2)
最も有名な島 バリ (5,632 km2) 地形 沿岸部は平野 内陸部は山地 気候 16~35度 (高地はこれより気温が低め) 人口 2億3,100万人 (2009年) 年間人口増加率 1.4% 主な民族 ジャワ人(45%)、スンダ人(14%)、 マドゥラ人 (7.5%)、マレー人 (7.5%)、その他(26%) 労働人口 農業 4,270万人(41.8%)、貿易業・飲食業 (20.3%)、製造業(12.2%) 公用語 インドネシア語 通貨 ルピア (Rp) GDP 3,949兆3,000億ルピア (2008年) GDP成長率 6.1% (2008年) 一人当たりのGDP 2,271 米ドル インフレ率 10.6% 貿易 輸出額 1,280億ドル 主な輸出先 日本、米国、シンガポール、中国 輸入額 987億ドル 主な輸入先 日本、中国、米国 (2008年)
宗教 イスラム教(88%)、プロテスタント(6%)、カトリック(3%)、ヒンズー教(1%)、仏教(2%)、その他 地域 33 州、370県、95都市 首都 ジャカルタ (人口約920万人 インドネシア最大の都市) その他の主要都市 スラバヤ (2番目に大きい都市)、バンドゥン(3番目に大きい都市)、メダン、バタム、パダン、パレンバン、スマラン、ジョグジャカルタ、デンパサール、バリクパパン、バンジャルマシン、マカッサル、マナド - 2. 人口
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2億3,100万人の多様な民族で構成されるインドネシアは、世界第4位の人口を擁します。(2009年 統計)日本の3分の1ほどの面積を持つジャワ島には、1億人以上の人々が住んでおり、世界で最も人口密度の高い場所となっています。またインドネシアでは宗教選択の自由が掲げられており、国が認めた5つの宗教(イスラム教(88%)、プロテスタント(6%)、カトリック(3%)、仏教(2%)、ヒンズー教(1%))が信仰されています。
- 3. 経済動向
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インドネシアの豊富な天然資源は、国の財政を潤すと同時に、収益性の高い投資対象となっています。低廉な労働力、高いポテンシャルをもつ国内市場、そして社会的にも安定しているインドネシアは、多くの企業にビジネスチャンスを提供しています。
この30年間、石油・ガスの資源は、インドネシアの経済発展に大きく貢献しました。政府が「投資促進政策」を開始した2004年半ばより、インドネシア経済は、金融危機を乗り越える兆しを見せ始め、2008年の国内投資額は106兆6,000億ルピア、外国投資は40兆1,000億米ドルまで増加しています。 - 4. インドネシアの主要都市
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インドネシアの東西を代表する主要都市を紹介します。ジャカルタは、ジャワ島の 北西海岸に位置するインドネシア共和国の首都で、政治経済の中心地となっています。バンドゥンは西部ジャワ、スマランは中部ジャワの中心都市です。ジョグジャカルタは、世界遺産のボロブドゥール遺跡でも有名です。港町スラバヤは、ジャワ東部にあるインドネシア第二の都市で、工業の中心地です。さらに北部スマトラのメダンは、シンガポール、マラッカ海峡に近い、インドネシア第三の都市です。その他の主要都市としては、東部カリマンタン州のサマリンダ、南部スラウェシ州のマカッサル、パプア州のジャヤプラなどがあります。これらの地域は、昔から豊富な生物・天然資源に恵まれています。