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ASEAN観光フェア(ベトナム編)

ASEAN観光フェア(ベトナム編)

ASEAN観光フェア(ベトナム編)

2009年9月30日

日本アセアンセンターでは毎年、ASEAN諸国から伝統芸能・伝統工芸の専門家を招へいし、ASEAN観光フェアを開催しています。2009年は新潟県新潟市の伊勢丹百貨店で行いました。

本年はベトナムから琴の演奏家を招へいしました。
日本では見たことがない一弦琴はとても珍しく多くの人の目を引いていました。

一弦琴は、小指の付け根で弦を押さえてから、ピックで弦をはじいて音を出します。
この押さえ方、ピックをはじく方向と強さにより音が変わってきます。
また、楽器の左側についている棒は音を響かせるもので、この棒を動かすことにより、音程が変化するだけでなく、
まるでエレキギターのように音が響き渡ります。
一弦で音楽を弾くのですから、手の動きは凄まじいものかと思えば、全体的には優雅な印象を受けました。

また、もう一方の琴は、一見日本で見られる琴のようですが、写真のように右側は膝において弾きます。
下に置いて弾くよりも安定性に欠けて弾きにくいのではと思うのですが、指さばきは素晴らしいものでした。

フェアではベトナムの民族音楽を中心に演奏を頂きましたが、今後、日本の「さくら」などの曲目も取り入れていきたいと言っていました。

伝統工芸は、ベトナムの工芸品として見逃すことが出来ない竹・籐細工でした。
今回来日したQuangさんは祖父の代から籐工芸の職人で、祖父にあたる方はベトナムの初代大統領ホー・チ・ミン氏に作品を作っていた人です。
Quangさんは籐細工で定番のバスケットや籠を作っていましたが、ブースに立ち止まって見てくれた方に籐のブレスレットを作りプレゼントしたり、アイディア豊富で素晴らしいセンスを持っていました。

(written by 観光交流部)