1. ホーム
  2. 日本アセアンセンターとは

事務総長 2020年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、良い年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

日本アセアンセンターは、1981年の設立以来、日本とASEAN諸国との貿易、投資、観光の分野における双方のパートナーシップの強化と人物交流の促進を目的に活動してきました。

世界において、ASEAN地域ほどダイナミックに成長している地域はありません。1980年代には10:1であった日本とASEAN全体の名目GDPは、現在は2:1にまで縮まり、今後10年も経たないうちに、ASEANが日本を凌駕すると目されています。また、貿易、投資、観光の分野における日ASEAN関係をみると、ASEANにおける日本のプレゼンスは縮小し、他方、日本におけるASEANのプレゼンスは拡大しています。このような日ASEAN関係の変容を踏まえ、現在、センターには日本とASEANが真に対等なパートナーとして更なる関係発展を図ることへの貢献が求められています。

私は2015年9月にセンターの事務総長に就任して以来、センターをさらに効率的かつ効果的で、インパクトをもたらす、より良い機関にするための取り組みを行ってまいりました。どのような組織も不変ではいられず、状況に応じて時には抜本的に、変わる必要があります。センターでは持続可能な開発を全事業に主流化し、成果重視を浸透させるために組織改革を履行した結果、ASEAN諸国と日本のニーズをより反映させた時宜に適った事業を実施することが可能となりました。現在では日ASEAN間の外交イニシアチブや双方が直面する新たな課題にも応じられるよう、活動範囲を広げています。

ASEAN諸国も地球規模の課題から逃れることはできません。医療保健、技術革新、環境など、持続可能な開発に関連した活動が、ASEANの開発アジェンダの上位にあり、日ASEAN外交イニシアチブにも含まれるようにもなっています。例えば医療保健問題では、65歳以上の人口が日本の3,500万人に対し、ASEANは4,700万人となっており、高齢化の問題に関しての連携強化を図るため、アジア健康構想が推進されています。技術革新においては、スマートシティなどの開発に日本企業の参画・協力が求められており、新たなビジネスチャンスも生み出しています。さらに、環境問題では既に日ASEAN環境協力イニシアチブが始動しています。これらをふまえ、今後さらに地球規模の課題にこたえていくことが、日ASEAN間のさらなる関係強化にもつながると考えています。

センターは今後も未来志向の改革努力を継続し、日ASEAN間パートナーシップの一層の発展にさらに寄与する所存です。本年も皆様方のご支援・ご指導賜りますよう、何卒お願申し上げます。


2020年1月
国際機関 日本アセアンセンター
事務総長
藤田 正孝