2. サワン=セノ経済特区

ラオス政府は、「サワン・セノ(Savan=Seno)経済特区に関する首相令第148号」(2003年9月29日)に従い、「サワン・セノ経済特区に対する管理規則および奨励策に関する首相令第177号」(2003年11月13日)を発布した。サワン・セノ経済特区は、ベトナムのダナンとミャンマーのモーラミャインを結ぶ東西経済回廊のちょうど中間点に位置し、同時に中国雲南省とカンボジアを結ぶラオス国道13号線と東西経済回廊が交差する地に建設される(図6)。サワン・セノ経済特区からホーチミン空港までの距離はおよそ460km、またダナン港までの距離は約500kmである。第2メコン国際架橋の工事がラオス建国記念日である2006年12月2日の完成記念式典に向けて工事が着々と進んでいる。この国際橋が完成すれば、サワン・セノ経済特区からタイのクロントイ港およびドンムアン空港までが陸路でおよそ600kmとなる。

図表 57 サワン・セノ経済特区:サイトAマスタープラン

図表 57 サワン・セノ経済特区:サイトAマスタープラン

(出所)図5に同じ。

インドシナ3国のなかでも最も工業化が遅れているラオスは、このように東西経済回廊の建設完了、第2メコン国際架橋開通、サワンナケット国際空港の運航が開始したことで、陸路と空路のネットワークを利用した工業化推進の条件が整った。

サワン・セノ経済特区は輸出加工区と自由貿易区と特恵サービス・物流センターの機能をもたせる2地区からなり、第2メコン国際架橋に隣接するサイトA(305ha)には、トレードセンター、ホテル、工場、国境管理施設、住居の機能を集中させ、国道13号線と9号線の交差するサイトB(20ha)には工場、倉庫、カーゴターミナル、税関を誘致する計画である。サイトAの完成は2011年、サイトBの完成は2009年を予定している(鈴木[2002c, 20])。ワン・ストップ・サービス型の輸出加工区のなかに、輸入関税を免除された部品を利用したタイの日系企業等の労働集約的部品産業を誘致する戦略は現実味をおびてきた(鈴木・ケオラ[2005b])。東西回廊のちょうど中間地点に立地するサワンナケットは、人口75万人を擁する、森林資源と鉱物資源に恵まれた県である。同県の輸出額の9割以上がトランジット貨物であることから、東西回廊の完成はサワンナケットにとって物流の増大が期待される。

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