1. トラック協会

ラオスから第3国へ輸出する場合、タイかベトナムを通過して行われる。ヴィエンチャンのタナレーン(Thanaleng)の税関を通過しタイのノンカイを経由して輸出する場合を検証してみたい。

輸出者はインボイスやパッキングリスト等を添付したいわゆる輸出書類を商業省(縫製品の場合は工業・ハンディークラフト省)へ提出し、輸出許可証を取得後、トラック貨物は、(1)Economic Police (Department of Inspection, Ministry of Commerce)による検閲と(2)関税局による貨物の封印作業が必要となる。これらの手続きは、運送業者が代行する。ラオスには,T.L. Enterprise社(TLE)、Lao Freight Forwarder社(LFF)、Societe Mixté Transport社(SMT)等およそ15社程度の運送業者が操業している.T.L. Enterprise社は,タイ資本51%,ラオス資本49%の合弁企業として1991年に設立されたものである。

1991年にタナレーンが民営化され、保税倉庫管理運営業務の入札が行われた。91年設立のT.L. Enterprise社やLao Freight Forwarder社等10社が入札したところT.L. Enterprise社が落札した。T.L. Enterprise社の入札価格(69,000$/年)よりLao Freight Forwarder社の入札価格(150,000$/年)がはるかに高かったにもかかわらず、T.L. Enterprise社が落札したのは高度な政治的判断だとされている。

さてラオスからタイおよび第3国へ商品を輸出する場合、上記の運送会社に委託してタナレーンの税関にトラックを持ち込むことになる。タナレーンの保税倉庫はT.L. Enterprise社が入札を通じて15年の契約で使用ライセンスを取得し営業を行っている。この一角に税関がある。ラオスでは個人運送用トラックの所有者はすべて「Association of Truck」という組織に加盟しなければ運送業を営むことができない。「Association of Truck」は 全国にNo. 1~No. 11まであり,そのうちヴィエンチャンには、Nos. 1、3、4、6、7、8、11の7 組織が存在する.たとえば、No. 2であればサワンナケット、No. 5であればルアンパバン、No. 10であればボリカムサイというふうに営業地域が判別できる。

この組織の存在意義は,政府が租税収入の捕捉を確かなものとするためにある。T.L. Enterprise (1991)社やLao Freight Forwarder社、SMT社のような法人組織に対する徴税は相対的に容易であるが、個人営業者に対する徴税の捕捉率は当然低くなる。そこで通信・運輸・郵政・建設省は「Association of Truck」に対し、個人トラックを統括できる権限を賦与し、その見返りにある一定額のロイヤルティーを納入してもらう。「Association of Truck」の会員は年会費として同組織に年間25,000kipを支払うとともに、タナレーンに貨物を運搬する度ごとに運搬証明書(バイポイ)を発行し、1台200バーツを徴収する。またトラック所有者は通信・運輸・郵政・建設省に対し、50,000kipの道路税を支払う。このようにして徴税捕捉率の低いところでは、組織化することによりロイヤルティー方式で代理徴税し、国家歳入を形成する。

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