ブルネイ・ダルサラームの概要

ブルネイ政権

ブルネイ・ダルサラームは、スルタン制の独立主権国家であり、成文憲法によって統治されている。第29代スルタンを継承したハサナル・ボルキア(Haji Hassanal Bolkiah Mu’izzanddin Waddaulah )国王は、首相、国防相、蔵相を兼務している。また、スルタンである国王は宗教的権威でもある。

スルタンとして、国王は5つの憲法機関(王位継承評議会、枢密院、閣僚会議、宗教評議会、立法評議会)の補佐と助言を受ける。2004年9月に再開された立法評議会は、閣僚、地元の有力者、卓越した実績をもつ財界人、宗教関係者、有識者および選出議員で構成されている。

政府機構

  • 首相府
  • 国防省
  • 財務省
  • 外務貿易省
  • 教育省
  • 宗教省
  • 第一次資源産業省
  • 通信省
  • 保健省
  • 内務省
  • 開発省
  • 文化・青年・スポーツ省

ブルネイ政権閣僚

  • 首相、国防相、蔵相 ハサナル・ボルキア国王
  • 皇太子、首相府上級大臣 ビラ皇太子
  • 外務貿易大臣 モハメド・ボルキア殿下
  • アブドゥル・ラーマン教育大臣
  • モハメッド・ザイン宗教大臣
  • アーマッド文化・青年・スポーツ大臣
  • アブ・バカール通信大臣
  • アダナン内務大臣
  • スヨイ保健大臣
  • アブドゥラ開発大臣
  • モハマッド首相府エネルギー大臣
  • ヤヒヤ第一次資源産業大臣
  • アブドゥル・ラーマン第二財務大臣
  • リム・ジョク・セン第二外務貿易大臣

経済

ブルネイ・ダルサラームの主要産業は石油と天然ガスで、1929年に生産が開始されて以来ブルネイ経済を牽引してきた。現在、ブルネイの原油生産量は東南アジアで第3位、液化天然ガス(LNG)生産量は世界で第9位である。2007年、石油の輸出額は輸出総額の66.0%を占め、ついでLNGが30.2%、衣料品が1.5%で、残り2.3%は主に再輸出品となっている。

輸出相手国別では、日本が全体の33.5%と依然として突出しており、ついでインドネシア24.2%、オーストラリア13.7%。韓国12.1%、米国5.0%、中国2.6%、インド2.4%となっている。ブルネイLNG輸出総量の9割は、日本企業3社(東京ガス、東京電力、大阪ガス)向けである。

石油・ガス部門は依然としてブルネイの国内総生産(GDP)の66.6%を占めているが、その一方で民間の非石油部門は、前年比5.9%のペースで拡大し続けている。2006年の年間経済成長率は4.4%で、主に石油・ガスの輸出が堅調だったことによる。

国内総生産(GDP)と経済活動の推移(2002年~2007年)(時価水準)

  2002 2003 2004 2005 2006 2007
GDP(百万B$) 10,463.1 11,424.2 13,305.8 15,864.1 18,225.8 18,512.3
石油・ガス部門 5,531.6 6,530.3 8,236.4 10,540.5 12,491.0 12,321.8
非石油・ガス部門 4,931.4 4,893.9 5,069.4 5,323.6 5,734.7 6,190.4
実質GDP成長率 3.9% 2.9% 0.5% 0.4% 4.4% 0.6%

出典:ブルネイ・ダルサラーム首相府経済計画開発局

ブルネイ・ビジョン2035

ブルネイ・ダルサラーム政府は、新たに長期開発計画を策定した。これは2007年から30年間にわたる計画で、国家ビジョン、開発のための戦略と政策枠組み(OSPD)および国家開発計画(RKN)で構成されている。国家ビジョンである「ブルネイ・ビジョン2035(ワワサン・ブルネイ2035)」は、以下のような国としてブルネイが広く認められることをめざしている。

  • 国民が、世界最高水準の高い教育と優れた技術を取得している
  • 生活水準の高さが世界上位10カ国以内
  • ダイナミックで持続可能な経済力をもち、世界有数の国民1人当たりの所得

こうした目標達成にむけ、以下の8項目からなる戦略を打ち出した。

  1. 教育戦略
  2. 経済戦略
  3. 安全保障戦略
  4. 制度整備戦略
  5. 地場産業開発戦略
  6. インフラ開発戦略
  7. 社会保障戦略
  8. 環境戦略

第1次OSPD(2007年―2017年)は、こうした戦略の方向付けをする。政策立案担当者および実施担当者は、第1次OSPDを指針として10ヵ年開発プログラム/プロジェクトに取り組み、ワワサン目標達成をめざすものである。

ブルネイ・ダルサラームの主要指標

人口 2005年 2006年 2007年
全人口 370,100 383,000 390,000
男性 195,300 203,300 206,900
女性 174,800 179,700 183,100
年間増加率(%) 2.9 3.5 1.8
人口密度(1平方km当たり) 64 66 68
年齢別人口(%)
0歳~4歳 13.1 12.8 12.5
5歳~19歳 27.0 26.7 26.7
20歳~54歳 53.8 54.3 54.2
55歳~64歳 3.5 3.5 3.8
65歳以上 2.6 2.7 2.8
民族別人口
マレー人 246,900 255,500 259,600
中国人 41,400 42,700 43,100
その他 81,800 84,800 87,300
雇用統計
全労働人口 169,200 180,400 182,800
男性の労働人口 102,200 111,600 113,700
女性の労働人口 67,000 68,800 69,100
全被雇用者数 162,000 173,100 176,500
男性被雇用者 99,200 108,400 111,000
女性被雇用者 62,800 64,700 65,500
識字率(15歳以上)* 92.7% 92.7% 92.7%
国民1人当たりのGDP*(B$1,000) 42.9 47.6 47.5
貿易
輸出総額(F.O.B)(B$百万) 10,397.7 12,118.8 11,556.4
輸入総額(F.O.B)(B$百万) 2,481.0 2,658.5 3,166.0

出典:ブルネイ・ダルサラーム首相府経済計画開発局
2007年の統計は、2007年1月から6月までを示す。

ブルネイ・ダルサラームの女性たち

経済や社会の発展に、女性がますます関わってきている。女性の国内労働市場に占める割合は、1984年以前は30%未満だったが、ここ数年で60%近くにまで倍増している。国連アジア太平洋経済社会委員会の調査によると、ブルネイの女性労働力はASEAN諸国の中で最も急速に増加している。閣僚、大使、政府高官など、従来男性が占めていた組織のトップに昇格する女性も増えてきている。

ブルネイ女性の社会進出の増加が、国家の発展や生活水準に影響を与えている。
しかし、いまだに女性が家族を最優先することにかわりはない。

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