コンテンツページを表示する。 | ナビゲーションへ移動

第1章 産業および投資分野の特別優遇措置

研究開発制度

事業出資者基金(Business Angel Fund; BAF)

事業出資者基金は、事業出資者が、ハイテク分野で設立間もないベンチャー企業に投資する際に支援を提供するプログラムです。この制度は、事業出資者と設立当初のハイテク企業がお互いに恩恵を受けるようなソリューションを提供します。BAFによる共同投資制度によって、事業出資者は、成長性の高いハイテク産業への投資を通じて高い投資リターンを獲得しながら、内在するリスクを最低減に抑えることが可能になります。またハイテク企業に対しては、事業出資者は、特に事業の経営管理ならびにネットワークの分野で付加価値の高い支援を提供することができます。従って、ハイテク企業によるハイテク分野での企業努力が実を結ぶことになります。

 

革新企業支援制度(Innovator Assistance Scheme; IAS)

革新企業支援制度は、自らの考案した意匠を商取引可能な製品またはプロセスへと具高するための当初コストを提供し、個人を支援するための給付金制度です。適用を受ける製品またはプロセスは、科学技術的にも/あるいは技法的にも大幅な開発点が含まれる、革新的である、ならびにシンガポールに対して波及効果をもたらしながら国際的に商品化される潜在性を備えている、などの要素がなければなりません。この制度は、意匠を、その概念が実際に機能することを証明する作業用試作品の段階まで具体化する費用をサポートします。さらに、作業用試作品の開発、最終調整、ならびに改良は、この制度の対象外です。

ハイテク起業家自宅使用認可制度(Technopreneur Home Office Scheme)

ハイテク起業家は、この新制度に基づいて、シンガポールにおける事業開設を容易にし、そのコストを低減する目的で、ホーム・オフィスとして自宅(自己所有の住居用を使用する許可を得るために、EDBに申請することができます。

ハイテク起業家投資優遇制度(Technopreneur Investment Incentive Scheme)

ハイテク起業家投資優遇制度は、ハイテク分野の新設企業が、当初の成長を目指して融資を受ける上で直面する困難な状況を改善させることを目的とした制度です。この制度は、適格資格を持つ新設企業への投資家に対して、当該新設企業への投資金額に見合った損失保障を提供します。

ハイテク分野の適格新設企業は、経済開発局からTII資格を受けます。新設企業は、その後、自社に対して最大300万シンガポールドルを投資する投資家に対して、証明書を発行することができます。有効な証明書を得た投資家は、自社の課税対象法人所得から、損失分を控除する権利を獲得します。

新設企業開発制度(Start-up Enterprise Development Scheme)

新設企業開発制度は、株式を用いた資金調達手段を、企業の設立段階で新設企業に対して提供することを目的としたものです。5000万シンガポールドルの資金が経済開発局によって管理されています。

第三者である投資家(複数含む)から新設企業が獲得した民間資金について、経済開発局は、30万シンガポールドルを上限に、第三者である民間セクターからの資金投入とマッチングさせます。経済開発局と第三者である投資家は、新設企業に対して共同出資し、その割合は、それぞれの出資金額に比例します。

輸出信用保険

ECICS ホールディングス・リミテッドの子会社であるECICSクレジット・インシュランス・リミテッドは、政治および/商取引上のリスクによって発生する支払い遅滞または未払いを保障する、国内取引および輸出信用保険を提供します。担保および保障は、その子会社であるECICS-COFACEギャランティー Co. CSIリミテッドを通じて提供されます。

ECICSは、包括的保険および特定保険の、二つの主要な信用保険を提供します。これら二つの保険は、保障の対照となる品物あるいはサービスの内容と、それに関与する信用供与の長さがそれぞれ異なります。

包括的保険は、一般的に、繰り返しの多い性質の商品およびサービスの輸出および再輸出を行っている輸出業者のための保険で、保険期間は通常、6ヶ月以下です。

一方、特定保険は、繰り返しがない性質の資本材または半資本財あるいはサービスを提供する輸出業者に特に適した保険で、保険期間は、通常1年以上です。

これら包括的保険または特定保険によって保障されるリスクは、別段に示される点以外は、ほとんど同じです。保障の対象となるリスクは、以下の通りです:

商取引上のリスク

  • 買い方の支払い不能
  • 商品の納品ならびに正式受領した商品の支払い期日から6ヶ月以内に、買い方が支払う義務の不履行
  • 商品が仕様に準じたものであるにも関わらず、買い方による商品受け取りの拒否または未受け取り(包括的保険のみ)

商取引以外のリスク

  • 被保険者および買い方の制御を超える支払いの譲渡の妨害または遅滞。
  • 商品が仕様に準じたものであるにも関わらず、買い方による商品受け取りの拒否または未受け取り(包括的保険のみ)
  • 被保険者および買い方の制御を超える有効な輸入ライセンスの取り消し。
  • 輸出ライセンスの取り消しまたは更新不可、あるいは輸出規制の実施(契約額のみに適用)
  • 買い方の国とシンガポールとの間の戦争勃発。
  • 買い方の国での戦争、革命、あるいはその他の妨害行為の発生。
  • ECICSが買い方が外国政府であること、あるいは契約は外国の政府により保障されている場合の支払い義務の不履行または拒否、または補償による救済不能な状態。

補償率は、請求価額または契約額の最大90%です。包括的保険、特定保険のいずれの場合も、被保険者である当事者自身の過失または、保険証書に記載されている義務の不履行または諸条件の非準拠を理由に発生する損失は、保障の対象外です。また外国為替損あるいは回収銀行または代理人による義務の不履行により発生する損失も、保障されません。さらに、通常は、商取引上の損害保険の保障対象となるリスクも、保障の対象外です。

これら保険の補足として、保険契約者は、譲渡通知書に基づいて銀行から資金調達を獲得することができます。

  1. 譲渡通知書によって、保険契約者は、銀行に対して自身が加入している保険に基づく保険金受け取りを請求する自らの権利を譲渡することができます。保険一式、あるいは各取引ごとに譲渡の実施が認められます。譲渡の受益社は、保険の諸条件に準じることを条件に請求金を受け取り、保険契約者は、当該保険に基づく自己の義務を履行したことになります。

債券の発行

ECICSは、子会社であるECICS-COFACEギャランティー・カンパニー・リミテッドを通じて、入札、前払い、義務の履行、保留金の支払いに関する債券ならびにその他の債券を直接発行することができます。ECICSからは、契約者が「要求次第」償還債券の不当な繰上げ償還に備えて、「不公平な繰上げ償還」の保障も得られます。

海外投資保険

この保険は、海外への投資を計画しているシンガポールの輸出企業を支援するために設けられています。この保険に基づいて、輸出企業は、海外投資プロジェクトに関連する没収、戦争および送金規制などのリスクから保護されます。

ECICSは、1998年、1999年に、多国間投資保証協会(Multilateral Investment Guarantee Association; MIGA)および日本の日本輸出投資保険(Nippon Export and Investment Insurance; NEXI)との再保険機能を付加することによって、この保険の海外投資保険としての機能を拡大させました。MIGAとの合意契約により、MIGA加盟国での海外投資案件に関わる長期的な商取引以外のリスクの保障について、シンガポール企業による申請プロセスを容易にし、簡素化しやすくなります。MIGA は、世界銀行のグループ企業であり、経済発展のために外貨建て直接投資による資金の発展途上加盟国への流入を促進することを目的に設立されました。 2000年10月の時点で、MIGAの加盟国は、合計で154カ国となり、そのうち先進工業国は22カ国、発展途上国は152カ国です。NEXIとの合意契約に基づいて、日本政府は、第三国への投資を行っているシンガポール企業のためにECICSにより引き受けられた海外投資リスクの最大90%までを保障します。

優遇金利での資金調達

信用保険の加入に加えて、ECICSのグループ企業であるインターナショナル・ファクターズ(シンガポール)リミテッド(IFS)は、ある種の条件を満たしている中小企業が優遇金利で融資を受ける資格が認められる、政府の現地企業資金調達制度(LEFS)に参加しています。この融資には、工場用融資、機械用融資、運転資金融資および国内・輸出売掛債権買取融資などが含まれます。

IFSが提供する独特の売掛債権買取機能に基づいて、買い方の信用リスクは、売り方に対する償還請求なしに、ファクタリング会社が負担します。さらに、ファクタリング会社は、担保を設定することなく、請求額の最大90%までを前払いすることができます。ファクタリング会社はさらに、自ら認可した全ての売上高についても責任を負担します。

GoToTopPage