<事業報告>第3回 ASEANツアー・プランニング・コンテスト表彰式

観光交流事業

20100219-12010年2月19日

 日本アセアンセンターでは、これまでにない新たなASEAN(東南アジア諸国連合)観光の魅力を浸透させるため、ビジットASEANキャンペーン支援事業の一環としてASEANツアー・プランニング・コンテストを実施しました。

第1回目となった一昨年度は、旅行・観光学科に通う学生を対象に募集し、126企画が集まりました。昨年度からは応募資格を一般にも広げ187企画の応募が寄せられ、その認知度も上がってきました。3回目を迎える今年度は、応募資格を更に広げ、中高生からも企画を募集し、296企画のオリジナリティ溢れる作品の応募がありました。

旅行会社やメディアなど「旅のプロ」による審査の結果、以下の6名の方が選ばれ、平成20年3月28日(金)に芝パークホテルにてASEANツアー・プランニング・コンテストの表彰式が行われました。表彰式は日本アセアンセンター理事会のレセプション中に行なわれ、理事会議長の在日ミャンマー大使ウ・ラ・ミン閣下より賞状と盾が各受賞者に授与されました。受賞者には、「ASEANツアー企画大賞」受賞者の建部さんの企画を基にセンターが特別に手配した受賞記念ツアーへの招待を予定しています。

20100219-2審査結果
◆ASEANツアー企画大賞◆

受賞者: 建部 恵世さん (NICインターナショナルカレッジインジャパン)
ツアータイトル: 「見て、聞いて、嗅いで、触って、味わう 5感が目覚めるメコン川ECOクルーズ8日間」
コメント:ラオスのパクセー、カンボジアのクラティエ、トンレサップ湖、プノンペンからホーチミンへの水上の旅。生物と文化の多様性、地産地消の生活体験やハーブにも着目した点、20代から40代の女性たち20人への市場調査まで行った点が具体的で高評価。独創性、テーマ性、企画者の思いが感じられる企画。

◆日メコン交流年特別賞◆
受賞者: 上田 麻未さん (ホスピタリティツーリズム専門学校大阪)
ツアータイトル: 「卒業旅行は民族衣装で★ミャンマー&ラオス 伝統と文化の8日間」
コメント:伝統と文化の旅、衣・食・住の体験、お祭り参加やホームステイなど、卒業旅行を体験型企画で演出。コンセプト、内容がはっきりしており企画性が高い。また、とてもよく調べられている。

◆ASEANテーマ賞◆
受賞者:乾 麻衣子さん (ホスピタリティツーリズム専門学校)
ツアータイトル: 「日メコンもっともっと交流年にしよう!メコン地域1日日本語教師16日間」 
コメント:ホームステイを12泊、各国で1日ずつ日本語を教える交流プログラムを設け、日本の言葉と文化を紹介するという明確な意図が感じられた企画。日本での事前学習、訪問する学校や内容もよく考えられていた。

◆ASEANテーマ賞◆
受賞者:中谷 衣里さん (立教大学)
ツアータイトル:「イスラム拡大の歴史をたどる 海のシルクロードツアー」
コメント:日本人があまり知ることない「イスラム」に光を当てた宗教・文化・歴史探訪の旅を企画。比較的馴染みの深い国が選択されていながら観光のポイントは一般パッケージの観光から外れており、目新しさを感じる。内容もまとまっており、実現性も高い。

◆高校生特別賞◆
受賞者:建部 祥世さん (東京都立国際高等学校)
ツアータイトル:「お母さんたちのASEANウルルン滞在記」
コメント:「自分を育ててくれた感謝の気持ちを母に伝えたい」とツアー対象を「お母さん」に限定しており、企画者の思いが伝わってくるツアー。ホームステイ、クッキング、手織物など母親同士のコミュニケーションとプログラムが充実しており、育児の悩みや心配事を語り合う機会を行程に入れた発想も面白い。

◆中学生特別賞◆
受賞者:橋富 一博さん (渋谷教育学園渋谷中学高等学校)
ツアータイトル:「寝ても起きてもボルネオ島~最初から最後までボルネオ島だけをまわる旅」
コメント:先住民の村を訪れたり、マカハム川クルーズを組み込むなど、旅行業がまだ取り組んでいない東カリマンタンに光を当てた点が高評価。大変よく調べた上でのコース作りがされており、テーマも具体的なので賞品化もしやすい企画。

3.審査員:
小林 天心氏 (株式会社観光進化研究所代表・亜細亜大学教授)
五十嵐 勇氏 (株式会社ジャルパック)
志賀 俊哉氏 (グッドラックツアー株式会社)
楠山 賀英氏 (株式会社JTBワールドバケーションズ)
細谷 昌之氏 (週刊トラベルジャーナル編集長)
米沢 護氏 (株式会社エヌオーイー) 

4.小林審査委員長の総評:

20100219-3どの受賞作品も、ツアーづくりに新しい視点を提供しており、旅行業の企画担当者たちに刺激を与えてくれるものであった。とりわけ、以下の点が印象的であり、プロの目からしても、わずかな手直しで「商品」としての可能性が広がるものであった。

<受賞作全体の評価>
1.とてもよく調べ、研究されている。
2.ツアーの目的と、狙うべき市場がはっきり設定されている。
3.歴史・文化・ライフスタイル・食・自然などへのしっかりした目配りができている。
4.旅行を企画する立場から、それぞれの扱う国への敬意を感じる。
5.発想が豊かで、新しい(特にエコロジーへの視点)。

<各受賞作の評価> 上記、審査結果のコメント欄を参照

 ASEANは町やビーチばかりではなく、民族、暮らし、文化、歴史、自然などすばらしい多様性に富んでいる。「短い日程」とか「安く」という思い込みから自由になると、新しい可能性が無限に広がる。こうしたコンテストの作品群が、少しでも今後のASEAN旅行の多様化と魅力の拡大につながることに期待したい。

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