事務総長ご挨拶

 

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 2017年、東南アジア諸国連合(ASEAN)は設立50周年を迎えます。

 1967年に混乱・緊張の中で設立されたASEANは、当初政治同盟としての性格が強く、地域の安定と平和を主目的としていましたが、その後の展開においては経済協力の重要性が増し、ある種の経済ブロックとしての役割を強く担うようになりました。1992年にはASEAN自由貿易地域(AFTA)が設立されて貿易の自由化が始まり、貿易や投資は指数的に伸びました。 実際、1990年から現在までの僅か25年ほどで、ASEANの輸出額も海外直接投資フロー額も共に10倍、全体のGDPは日本の8分の1から半分以上となり、飛躍的な経済成長を続けています。

 日本アセアンセンターは、日本とASEAN地域との貿易、投資、観光の分野における双方のパートナーシップの強化と人物交流の促進を目的に活動してきました。1981年の設立から36年以上が経過し、日ASEAN関係の進展に伴い、センターには日本とASEAN諸国が対等なパートナーとして更なる関係発展を図るための役割と、時宜に適った事業の実施が求められています。

 現在、センターでは運営戦略及び事業内容の両面において、改革を進めております。改革実施に先立ち、2016年度には戦略的ビジョン、改革の原則と主要素を定めました。他機関との重複を避け、センターの強みを活かした事業を実施すること、また、成果主義を徹底し、目に見える事業成果を追求するという二大原則の下、全ての事業を洗い出し、適合しない事業を廃止するとともに、成果を測るための新たな評価制度を導入しました。また、全ての事業に対し、2015年9月の国連総会における「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の採択を受けて世界的な開発の潮流となっている持続可能な開発の視点を盛り込みました。能力開発や政策志向を重視して事業を策定し、各国に政策提言を行うことを念頭に政策分析や研究分野での事業にも着手しています。更に、時代ニーズを反映させ、グローバル・バリュー・チェーン、サービス貿易や非出資型国際生産等の新しい分野での事業にも取り組んでおります。

 また、2017年度にはASEAN設立50周年を祝し、シンポジウムやレセプションを含む様々な記念事業を計画しております。日ASEAN関係の枠組みで作られた唯一の国際機関として、職員が一丸となって、この佳節を大いに盛り上げて参ります。

 センターは常に効率的且つ効果的で、日本とASEAN諸国との関係強化に更に貢献できる機関となることを目指し、今後も改革努力を継続します。今後とも皆様方のご支援・ご指導賜りますよう、何卒お願い申し上げます。

 

日本アセアンセンター事務総長

藤田 正孝

 

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